飼い主さんの勘違い?

・足腰が弱ってきたから散歩や運動は減らす?
・疲れそうだから、他の犬との接触はなるべく避ける?
・歳を取ると肥満になりやすいから、ごはんの量はセーブする?
・落ち着いて眠れるように人気の無い所に寝床をつくる?
・嫌がるようなら、体にはむやみに障らない方が良い?
多くのシニア犬の飼い主さんが、これを読んでうなずいてます。
思い当たることがあるのでしょうね。

◆ 足腰が弱っても散歩や運動は頑張ろう!

年を取ると、人も犬も若い頃に比べゆっくりと歩くようになります。
しかも犬の老化する早さは人に比べて何倍も早いため、愛犬の歩く早さは日増しに遅くなるのがわかります。
そのような愛犬を見て「もう歳だしなぁ〜、散歩の時間を減らそう」と思う飼い主さんがいます。
しかしそのような理由で運動量を減らしても、良いのでしょうか?

老化は足腰から来ると言いますが、これは人も犬も同じ事です。
そして運動量を減らしてしまうと筋肉量が落ち、関節が弱くなり、その結果足腰が弱くなるのも同じ事です。
シニア犬も老齢になったからと言って、散歩や運動を減らすのは間違いだと言えます。
体力を維持する為の基本的な筋肉を維持する意味で適切・適度な運動は必要です。
当然ですが、心臓病の子も適度な運動を行う必要があります。

@愛犬に合った、オーダーメイドの散歩スタイルをつくろう
シニア犬の状態は日替わりです。体調は気温や天候でも変わります。
天候の状態を見ながら、体調にあった散歩スタイルを考えてあげましょう。
夏は涼しい朝夕に、冬は温かい日中に、体に負担をかけないように気をつけるて行います。
裸足であるく愛犬の足下にも気をつけてあげて下さいね。

A散歩の前には、体を温めウォーミングアップだよ!
足腰の関節や筋肉、靱帯が固くなっていては思うように動けず、散歩時にも小石にもつまずいてしまう事もあるでしょう。
思いがけない怪我や事故を防ぐ意味でも、散歩前にリードをつけて部屋の中や庭で歩かせ、関節を軽く曲げ伸ばしするような運動をしましょう。
人が運動前に行う、ストレッチと同じと思って下さいね。

B散歩の途中で遊びましょう!
散歩も、ただ歩くだけでは面白くありませんよね?
それは飼い主である、あなたも同じ事でしょう?
散歩の途中で何か面白い事があれば、散歩も楽しくなりませんか?
楽しい散歩、それは散歩の途中に遊びの時間を取り入れたり、いつもと違うコースを歩くのも良いかもしれません。
散歩を楽しくさせて、体だけでなく脳にも刺激を与えましょう!

C持病がある場合は散歩エリアを狭くだよ!
心臓や足腰などに持病を持っている…
家から遠くまで散歩に行ってしまった場合、出先で具合が悪くなると家まで戻るのが大変ですね。
そのような場合は、自宅を起点にし違う道を選びながら行っては戻りを繰り返すようにします。
そうすれば散歩途中のコンディションにより早く切り上げ、自宅に簡単に戻れますよね?
また同じコースを幾度も回るよりは、刺激が多くなりますよね!

D水分補給は、とっても大切だよ!
散歩は体調や状態に合わせて無理なく行うのは当然ですが、途中で休息と飲水をする事を忘れないようにして下さい!
特に夏は歩いているだけでも水分は失われていくので、水分をこまめに補給します。
散歩のコースに公園の水呑場を入れるのも良いでしょう。
また水を携帯しているのも良いでしょう。

関節痛や腰痛などのある子は、運動そのものが無理な場合もあります。
そのような場合には、かかりつけの先生に鎮痛剤を処方してもらいましょう。
ただ鎮痛剤は症状の緩和であって、老化を緩和するものではありませんので、投薬で痛みを取った後の筋肉や関節の運動がとっても大切です。