◆ 老化のサイン=腰が脚が痛いぞぉ〜
人も50歳を過ぎると膝の関節が痛む、階段の昇り降りがつらい、立ったり座ったりがつらいとか、肘が曲げらない、重いものを持つと痛む、なんて事になっている方もいることでしょう。
これは関節の軟骨組織の構造と組成に変化が起きてしまい、関節がスムーズに動かなくなり痛む、誰でもが歳をとると感じる「老化のサイン」です。
シニア犬も人と同じように、関節を痛がるようになります。
・胸回りは痩せないのにお尻周辺が痩せた、
・後ろ姿を見ると「お尻が小さくなったな」、
・前足は歩幅も大きく動かしてるのに、
・後ろ足がトボトボとした感じになっている、
・立ち上がる時に「どっこいしょ〜っ!」、
・座るまで時間がかかり座る時は「よっこいしょ〜」、
・ソファーや高いところに上れない
このようなことがありませんか?・愛犬を見て「あれっ?」っと思うことがありませんか?
犬も人と同様に、椎間板ヘルニアになったり、骨関節炎や変形脊椎症、変形関節症になります。
それも皆さんが思う以上に痛みに苦しんでいるシニア犬が多いのです。
「頭が下がり背中が丸くなって歩いている」シニア犬を見かけた事はありませんか?
そんな姿を見て、どこか痛いのかなって感じるう人は少ないようです。
足を引きずるなどの症状は、もう重症です。
関節の曲げ伸ばしまでが困難になり、最終的には、歩くことを拒み、寝たきりの生活になっていきます。
老齢が原因となる関節の障害は、発症すると治ることのない病気です。
そのため少しでも早く発見し、進行を抑えるために適切な処置や治療を行わないと取り返しのつかないことになります。
【どうすればいい】
予防するには、若いときからの適度な運動と食餌の管理です。
太らせずに筋力を付けておく体重管理が必要になります。
肥満させないと言うことで、運動もさせずに減量を行えば、筋力の無いメタボのシニア犬になってしまいます。
また成長期の過剰なカルシウムの補給や過度な運動は骨に良い影響を与えません。
関節に負担をかけるフローリングや固い床は避け、適正な運動を続けて筋肉を落とさないようにします。
痛みの症状緩和や痛みをコントロールのために消炎鎮痛剤の投与、軟骨の摩耗防止や修復作用のあるグルコサミンやMSMなどを含むサプリメントの使用、温浴、温灸、ヒートパック、マッサージ、軽めの運動を行い、様子を見ながら段階的に運動量を増やしていきます。
飼い主とシニア犬との間の限られた時間を有効に過ごしてもらう、思い残すことなく達成感を味あわせてあげるには、家庭で出来る処置法を取り入れることが大切です。
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